近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

【映画・ネタバレ有】櫻井翔×広瀬すず×福士蒼汰による「ラプラスの魔女」を観てきた感想とレビュー!

すべての物質の動きを理解出来ると未来を完全に予知出来る

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東野圭吾原作のベストセラー小説を「藁の楯」「着信アリ」「ジョジョの奇妙な物語」「テラフォーマーズ」などで知られる三池崇史監督により実写映画化となりました。櫻井翔×広瀬すず×福士蒼汰が初共演となる今作は「サスペンス・ミステリー」となります。三池監督は櫻井翔が10年ぶり、広瀬すずは初タッグ、福士蒼汰は3作立て続けとなります。さて、今作のストーリーですが。

 

妻と温泉地を訪れた初老男性が硫化水素中毒で死亡する事件が発生した。捜査を担当する刑事・中岡は妻による遺産目当ての計画殺人を疑うが、事件現場の調査を行った地球化学専門家・青江修介は、気象条件の安定しない屋外で計画を実行するのは不可能として事件性を否定。しかし数日後、被害者男性の知人が別の地方都市で硫化水素中毒により死亡する事故が起きる。新たな事故現場の調査に当たる青江だったが、やはり事件性は見受けられない。もし2つの事故を連続殺人事件と仮定するのであれば、犯人はその場所で起こる自然現象を正確に予測していたことになる。行き詰まる青江の前に謎の女・羽原円華が現われ、これから起こる自然現象を見事に言い当てる。彼女は事件の秘密を知る青年・甘粕謙人を探しており、青江に協力を頼むが……。(映画.com引用) 

 

東野圭吾の作家デビュー30週年記念作品でもある「ラプラスの魔女」。今作について東野圭吾は「これまでの小説をぶっ壊してみたかった。」とコメントしています。どのような作品に仕上がっているのか感想とレビューを書いていきたいと思います。

 

「ありえない」が口癖の地球科学者(櫻井翔)

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硫化水素中毒を使った今作の事件。それについて地球科学の教授である青江(櫻井翔)に依頼する事となるのですが、この地球科学の青江は「ありえない」という言葉が口癖のように使う。地球科学の教授という立場からすれば温泉地から出ている硫化水素の流れを把握し中毒に見せて殺害するという事は「ありえない」からだ。

 

青江の研究している「地球科学」というのは科学的な方法で地球のガスや水、岩石、好物などから地球の表層や内部で起こっていることを研究し起源や進化を明らかにする学問のことを言います。火山や温泉、公害、地震予知など実生活に関連する分野で重要な役割を果たしています。

 

青江演じている櫻井翔の演技は大人っぽく、不思議なオーラを漂わせている人物という雰囲気がありました。どこか抜けているように感じる感性ながらも少し難題にぶつかると考える素振り。櫻井翔という人物と青江はどこか似ているようにも思えました。

 

自らをラプラスの魔女と呼ぶ羽原円華

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今作のタイトルにもなっている「ラプラスの魔女」。フランスの数学者であるラプラスが提唱したもので「ラプラスの魔物」と呼ばれています。

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このラプラスの魔物の主張というのは以下のようにかかれています。

 

 もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力と知性が存在するとすれば、この知性によって、不確実なことはなくなり、その目には未来も過去もすべて見えているであろう(確率の解析的倫理1812年)

 

コンピューターが発展した現代でさえも様々な論理が存在し、決定論的な考えは残っている「ラプラスの魔物」。そんな能力がある円華(広瀬すず)と謙人(福士蒼汰)はこの能力を手術により得る事となる。円華を演じた広瀬すずはこのキャラクターを演じる上で「円華は19歳ながらも、すべてを知る事が出来る能力を手に入れ全部解ってしまう。それはとても怖いと思います。その年齢だからこそ昔のトラウマだったり迷いであったり、そういった強さと弱さが表現しました」とコメントしています。

 

こちらも少しミステリアスながらも最後のシーンでは一歩前に踏み出す瞬間などは是非観てほしいと思います。

 

事故により脳神経再生手術で不思議な力を得た甘粕謙人

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甘粕謙人(福士蒼汰)は今作の重要なキーといって良い人物。円華が手術を受け「ラプラスの魔女」として能力を得たのも謙人が脳神経再生手術により力を得たことと関係している。円華より2歳年上で姉の自殺に巻き込まれ植物状態となってしまう。

 

円華の父である羽原医師によって一命を取り留める事となります。スクリーンで観ていてどういった人物かを想像して観るという人物になったと思います。円華と謙人はどこか似ていて自分の中にふさぎ込んでしまう傾向があります。

 

そこに人間らしさを感じる事が出来ました。自分と同じ能力を得る為に手術した円華の事を女性というよりも、家族と思っていたかも知れませんね。

 

原作を読んでいませんが、奥が深い作品だと思った

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「ラプラスの魔物」という難しいテーマを扱った作品なだけにサスペンス要素も難しくなるのではないかと思っていましたが、そんな事は無かったですね。想像していたよりは気軽に観れる作品となっています。逆を言えば想像していたよりもストーリーがシンプルで少しガッカリしたようにも思えます。

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ただ人物関係やその後の展開など。描かれていない部分を自分なりに解釈するのは非常に楽しいですね。円華と謙人がその後どうなったのか。そういった力の存在を知ってしまった青江の研究に今後どのような影響が出るのか。そういった事を考えるのはアリだと思います。

 

今作のパンフレットですが各キャストのコメントは勿論ですが衣装さんのコメントが「なるほど」と思える点があったのでそちらは必見ですね。劇場に観に行った際には是非パンフレットも購入してみてください。これにて映画「ラプラスの魔女」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。

ラプラスの魔女 (角川文庫)

ラプラスの魔女 (角川文庫)