近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

【映画・ネタバレ有】「今夜、ロマンス劇場で」を観てきた感想とレビューを書いていきます-色の美しさと愛-

切ない恋の行方が開幕

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監督は「のだめカンタービレ・最終楽章」「テルマエ・ロマエ」の武内英樹。今作は綾瀬はるか(美雪)と坂口健太郎(牧野健司)の共演作品となっています。今作の予告編を観た際に「映画のスクリーンの女優が飛び出してきて恋に落ちる」という斬新なストーリーに以前から興味がありました。さて、気になるストーリーですが。

映画監督を目指す青年・健司はモノクロ映画のヒロインである美雪に心を奪われ、スクリーンの中の彼女に会うために映画館に通い続けていた。そんなある日、美雪が実体となって健司の前に現われる。モノクロ姿のままの彼女をカラフルな現実世界に案内するうち、健司と美雪は少しずつ惹かれ合っていく。しかし美雪には、人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密があった。(映画.com引用) 

 触れられない美雪と、恋に落ちてしまった健司。その2人の恋の結末はどのように迎えるのか。早速ですが感想とレビューを書いていきたいと思います。

 

白黒の世界にいた”お姫様”と”色”

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スクリーンの向こう側に存在するお姫様という新しい設定が「以前から興味があった」と書きましたが白黒映画。「お転婆姫と三獣士」が公開されたのは1939年の事。主人公の健司は1960年代でこのお姫様に恋をしてしまった事から物語は始まります。

 

本来であれば廃棄されてるはずだった作品を健司が見つけ、一目惚れしてしまうというストーリーは面白い。私達がテレビ・スクリーンで観る女優、俳優に「カッコイイ、綺麗」とは別に純粋に”恋”をしてしまった主人公が見つめるスクリーンに映る女優を観る目は完全な恋です。

 

そんな白黒の世界にいたお姫様が雷によって現実世界に来るのですが「おい、これは何だ」と壁の色を聞くシーンがある。青、赤、黄色。お姫様が白黒の世界から飛び出してきて実際に見るカラフルな世界は新鮮で、子供のように歩き回ります。

 

白黒の世界にいたお姫様が色に出会い、様々な事を学んでいく姿というのは観ていて楽しい気持ちにさせられました。

 

衣装や美術のこだわりは”凄い”

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舞台は1960年代という事もあり美雪の衣装は1960年代に流行したものを取り入れています。美雪のイメージとして武内英樹監督が衣装担当の方に伝えたのは「美雪のイメージはオードリー・ヘップバーン」だという事。

 

そして私が”凄い”と思ったのはオードリー・ヘップバーンをイメージしながらも綾瀬はるかをイメージした少し可愛らしい部分も取り入れている事に衣装のこだわりを感じました。

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ロマンス劇場では美術のこだわりを感じた。壁にかけられた古いポスター。古い文字の注意書き。壁、床、証明などロマンス劇場は映画ファンの”愛”を感じることが出来ました。映写室では映写機、小物などの細かなセットはマニアの方に借りて撮影したそうです。

 

今作は衣装、美術の”こだわり”と言いますか。「職人技」が素晴らしいと思える作品となっています。よく観ると「こんな細かな場所まで」と色々な事に気づく人も多いのではないでしょうか。

 

様々な作品のオマージュが使われている

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まず誰でも解るシーンで言うと美雪の世界。すなわち「お転婆姫と三獣士」は「オズの魔法使い(39年)」のオマージュだと解った人も多いと思います。また落雷によって変化がおこるシーン。これは「バック・トゥ・ザ・フューチャー(85)」のオマージュであったり。私はこの当たりまで気づいたのですが、他にも映画監督を目指す健司と劇場館主の本多の関係性は「ニュー・シネマ・パラダイス(88年)」。映画の世界と現実の世界をつなぐファンタジックな設定はキートンの探偵額入門」「カイロの紫のバラ」。王女と身分違いの青年が恋に落ちる「ローマの休日(53年)。北村一輝演じるスター俊藤龍之介はのハンサムガイシリーズは日活のガイシリーズ。

 

様々な作品のオマージュが使われていますが、今作での名シーンはガラス越しにキスをするシーンではないでしょうか。こちらは「また逢う日まで(59年)」のオマージュとなっており今作にピッタリのシーンとなっています。

 

触れたくても、触れられない切なさ

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美雪は当初、健司とは手も繋がず健司が近づくと逃げてばかりいましたが、その理由を話してくれるシーンが本当に切ないです。健司がプロポーズをしようとした際に「私とお前は触れる事が出来ない」と伝えられます。

 

映画の中から出てきたお姫様は、その代償として「人のぬくもりに触れたら消えてしまう」のです。その代償が健司を苦しめさせます。抱きしめたいのに抱きしめられない。足をくじいてしまった美雪に手を貸すことが出来ない。

 

そんな切ない代償に健司は勿論、お姫様の事を考えると胸が苦しくなるような場面もあります。本当のラストは書きませんが、そのラストに誰もが納得する事だと思います。

 

ラストは本当の”愛”に涙する事間違い無し

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触れる事が出来ないという純愛。私は映画を観ている最中「この作品では泣くことはないだろう」と思っていたのですが、映画のラスト。このラストに完全にやられてしまった。触れる事が出来ない愛に2人はどうしたのか。その「真実の愛」に観た人は涙する事だと思います。

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パンフレットでは各出演陣のコメント、美術・衣装・ヘアメイクのコメントなど今作を観た人は必ず楽しめる内容となっているので是非購入して見てみてください。

 

これにて映画「今夜、ロマンス劇場で」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。

今夜、ロマンス劇場で (集英社文庫)

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