近畿地方から送るゆる~いブログ

近畿地方から送るゆる~いブログ

近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

【映画・ネタバレ有】「羊の木」を観てきた感想とレビューを書いていきたいと思います-衝撃のヒューマンミステリーが遂に公開-

山上たつひこ原作マンガ「羊の木」を実写化

f:id:masanori1989:20180205134037j:plain

イブニングで2011年から2014年まで連載されていた山上たつひこ原作マンガ「羊の木」が実写化となりました。なんと言ってもこの作品のインパクトは「見知らぬ男女6人。元殺人犯」というフレーズが頭に残っている人も多いと思います。

監督は「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」「美しい星」などで知られる吉田大八。主演を演じるのは錦戸亮となっています。その他にも木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平、中村ゆうじ。豪華俳優陣・女優陣となっている今作のストーリーですが。

寂れた港町・魚深にそれぞれ移住して来た6人の男女。彼らの受け入れを担当することになった市役所職員・月末は、これが過疎問題を解決するために町が身元引受人となって元受刑者を受け入れる、国家の極秘プロジェクトだと知る。月末や町の住人、そして6人にもそれぞれの経歴は明かされなかったが、やがて月末は、6人全員が元殺人犯だという事実を知ってしまう。そんな中、港で起きた死亡事故をきっかけに、町の住人たちと6人の運命が交錯しはじめる。(映画.com引用) 

 では、早速ですが感想とレビューを書いていきたいと思います。

 

国家の極秘プロジェクトの内容とは?

f:id:masanori1989:20180205134115j:plain

小さな町などは過疎化が進み、若い人がいなくなり高齢化が進むのが問題だとして今回導入されたのが「新仮釈放制度」と言われるものです。

 

通常の仮釈放は実刑判決を受け、刑務所内で規律違反などを起こさずに刑期の後半まで問題なく務める事が前提となります。しかし受刑者1人1人に対する税金に悩んだ国家が新しく実験として導入したのが今回の国家プロジェクトとなります。

 

過疎化が進んでいる市町村に受刑者を預け、労働と賃貸を補償するという新しい心みとなります。しかし「新仮釈放制度」となっていますが「移住先の町で10年働いて過ごさなくてはならない」という条件が付きます。これにより過疎化を少しでも解決し、働いてくれる事により税収も得られると国と受刑者にとって「Win-Win」の制度なのですが今作の「羊の木」ではその制度が崩れていきます。

 

「元殺人者」という事実と「怖さ」

f:id:masanori1989:20180205134034j:plain

今作の主人公である役場職員の月末一(錦戸亮)は元殺人者である男女6人の担当を命じられますが、やはり「元殺人者」と知った後は「恐怖」を感じるのが人間の本質というもの。

 

どのような理由であれ「元殺人者」という6人の接し方は最後まで目の奥に「恐怖」を感じている演技をされていました。殺人を犯した理由は6人それぞれ違いますが、好き好んで殺した人や仕方なく殺した人、悪意無く殺した人など様々な事実が判明していくのですが、その事実を知った時に観ている人が「可哀想」と思うか「気持ちは解る」と同情するのか。

 

新仮釈放制度が果たして正しかったのかは、私には解りませんがもし仮に自分の住んでいる町が新しい制度に選ばれた事を知った後、新住民に疑いの目線がいく事は間違いないと感じました。

 

松田龍平の演技に引き込まれた!

f:id:masanori1989:20180205134123p:plain

今回のキーポイントとなるのが松田龍平演じる「宮腰一郎」という人物。今回の新制度に選ばれた男女6名の中でも得に異質と感じる宮腰ですが、松田龍平の演じる宮腰は不気味で、そしてラストに近づくと人間として壊れていると感じる程、恐ろしい変貌を遂げるのですが実際に演技として、相当難しいことだと思います。

 

例えば北村一樹演じる杉山勝志は「どうにかして稼ぐ」という悪党の考えを持ち、優香演じる太田理江子は元夫を殺したが、殺意を持って殺したのではなく元夫には特殊な性癖があり誤って殺した為に「人を愛する」という感情に飢えていました。

 

しかし宮腰一郎という人物は月末一と初めて接した時に他の人物とは違い「ここは良い所ですね」と笑顔で接した。映画を観た後思い返して見れば刑務所を出てすぐに笑顔で話せるものかと考えると序盤から宮腰の恐怖は始まっていたのかも知れない。

 

松田龍平の演じるキャラクターに今作を観た人は引き込まれたのではないでしょうか。

 

木村文乃がギターを演奏するシーンは魅力的

f:id:masanori1989:20180205134119p:plain

錦戸亮がベースを弾き木村文乃がギター、そして同じく同級生である須藤勇雄演じた松尾諭はドラム。何気ない同級生の集まりの演奏ですが、今作の魅力の1つに感じた。ただ単にギターを弾く木村文乃が綺麗というだけではなく、3人が一緒に映っているフレームが何とも珍しく、新鮮に感じたからかも知れない。

 

宮腰にギターを教える石田の表情は明るく、月末一に接する時は違い優しい女性の表情になる瞬間というのは魅力的です。

 

後半になるにつれて物語は急加速していく!

f:id:masanori1989:20180205134105p:plain

 今作は後半になるにつれて物語が急加速していきます。登場する男女6名、そして月末一や石田文がどのような結末を迎えるのかは是非劇場で観てみてください。

f:id:masanori1989:20180205125549j:plain

今作もパンフレットを購入してきました。パンフレットには「羊の木」のあらすじや登場人物の紹介。また今回撮影するにあたっての「Production Note」や各出演陣のコメントなど。映画を観終わった後なら楽しめるコンテンツばかりなので、是非こちらも買ってみてくださいね!

 

これにて映画「羊の木」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました!