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コピーライター 川上徹也が書く「こだわりバカ」を読んでみた-世の中はいい商品と思われたら売れる-

読書-レビュー

人々は「使いがちなコピー」に魅力を感じている

今回読んでみた本は「こだわりバカ」というタイトル。この本では「さらば空気コピー」を訴えています。この空気コピーというのはスルーされがちなキャッチコピーの事を本では空気コピーと表しているのですが、この空気コピー。

例えば雑誌、電車の広告、TVのCM、ブログの広告などを見てみて印象が残ったキャッチコピーがあったでしょうか?どれも似たような表現で印象に残らないものばかりで、それを「空気コピー」と表しています。

 

今回の「こだわりバカ」というタイトルである「こだわり」なのですが本来の意味はネガティブという事を説明してあります。それを調べてみると。

こだわ・る

心が何かにとらわれ,自由に考えることができなくなる。気にしなくてもいいようなことを気にする。拘泥する。 「金に-・る人」 「済んだことにいつまでも-・るな」

普通は軽視されがちなことにまで好み主張する。 「ビール銘柄に-・る」
物事とどこおる。障る。 「脇差の鍔(つば)が横つ腹へ-・つていてえのだ/滑稽本膝栗毛
他人からの働きかけをこばむ。なんくせをつける。 「達ておいとま願ひ給へ共,郡司師高-・つて埒明けず/浄瑠璃・娥哥がるた」
 
weblio引用
 
これを見ると確かに「こだわり」という言葉は私達が思っている言葉の意味でなさそうですね。この本で川上さんが「こだわりという言葉をネットで検索すると「こだわりの~」は可愛い方。肩書や店名にしているお店がある」というのでGoogleで検索かけてみると確かに。かなりの商品、お店があります。特に飲食店が多い傾向がある事もわかりました。
 
この本では飲食店では「こだわり」という言葉は使わない方が良いという事を書いてあります。それは何故か?という事は「飲食店ならどこも食材や技法にこだわって当然」という事です。ブロガーの人が人気のある人のブログを丸パクリしているだけならば、皆同じブログになってしまいますが個性がある限り一つのテーマでも各々の記事が存在するのは皆が自分のブログに対してそれが当たり前だと思っているからです。
誰も自分のことを「こだわった文章を書くブロガーです」なんて紹介しないですよね?
それが今回の「こだわりバカ」という本のテーマの一つでもあります。
 
その他に第二章では「なぜ日本の大学は「世界にはばたき」「未来を築く」という学校ばかりなのか?」という空気コピーに触れたり、第三章では「名物も観光資源もない地方時自体の逆襲撃」という空気コピーに触れ第四章では「たった1行の言葉で会社の価値を最大限引き上げる方法」で終わります。最後の4章では1章~3章で空気コピーに触れ、4章では1章~3章では1行の言葉がどれだけ大切かというまとめに入ります。
 
この本でのキーワードは「空気コピー」です。「こだわり」という言葉は第1章でしかあまり出てきません。それ以後は空気コピーに触れる事が多いので、個人的にはタイトルより「空気コピー」というキーワードの方が面白く感じました
ただライターとしては素晴らしい方なのでライターを目指している方、もしくはライターの方は是非読んでみてください。私は非常に満足しました。
こだわりバカ (角川新書)

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